石垣島でのグリーンフラッシュまとめ
2013年、2014年とグリーンフラッシュ関係の映像提供があり、いろいろと問い合わせをいただきました。
ちょっとここでグリーンフラッシュについてまとめたいと思います。
その前にどんなふうに紹介されたか、テレビの静止画で。
2013/8/13 放映のとくダネ! (小倉さんは夏休みでうつっていません)
アマタツさんとは2日間、石垣各地を回り、チャレンジしましたが、結局撮影できませんでした。 帰られた翌日はグリーンフラッシュとなり残念!
そういえば、この時、直射日光を直接撮影してしまい、このビデオカメラが壊れてしまいました。撮影の時は気をつけましょう。
スタジオの様子
スタジオでのアマタツさんの解説。
この解説がわかりやすかったです。光線の最後に残るグリーンが空気が澄んでいると見えるとか。
詳しくはブログでも紹介しています。
動画もブログに貼っていますのでぜひご覧下さい。
そして、2014/10/1は日本テレビのZIP!で紹介されました。
残念ながら石垣では日本テレビが流れておらず、内容は確認できていませんが、やはり「見ると幸せになれる」というキーワードがあるかと思います。
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さてさて、本題です。
ウィキペディアによると
グリーンフラッシュ (英:Green flash)とは、太陽が完全に沈む直前、または昇った直後に、緑色の光が一瞬輝いたようにまたたく、非常に稀な現象。緑閃光ともいわれる。
日没や日の出の際に赤色の太陽が地平線、水平線、雲で隠されたとき、最頂部の緑色の太陽のみが見えることになる。この光が、大気のゆらぎによってまたたくもの。
グリーンフラッシュはどういう条件で撮影できるのか。
1.空気が澄んでいる。
石垣島では、私の目安として、高台から、24キロ離れた新城島が見えるかどうかで判断しています。
日の入り時間はネット検索「石垣 日の入り」で確認し、30分くらい前に新城島が見えるか確認、見えたら島の西に位置する高台、みるみる本舗さんに向かいます。私の家から車で10分以内なので楽です。
ちなみに海抜ゼロの海岸から見るよりも、高台から見る方が良さそうです。
私は小笠原のウエザーステーションにも何度か行きましたが、あの場所もいいですね。石垣島天文台からでもいいと思います。
ただ、内陸に入れば入るほど、海までの直線上に、火を燃やしている時などがあり(これが石垣では少なくない)、やはり海に近い場所が安心です。
空気が澄んでいるかいなかを具体的に数値で知る手段があります。
このサイトです。
石垣市の大気汚染:リアルタイム大気質指標(AQI)
http://aqicn.org/city/japan/ishigakishi/ishigaki/jp/
数字が20以下ならば確率が高いです。
2.水平線上に雲がない。
この判断が実はとても難しい。近くにある雲は関係ありません。
下の画像のAの20キロ、30キロ離れた距離の雲も関係ありません。
Bの雲は50キロくらいでしょうか。この雲も影響ありません。
一番大事なのは、Cの雲です。これが100キロくらい離れているのでしょうか。正確にはわかりませんが、水平線上に見え、邪魔をすることが多いのです。この距離のところに雲があると残念ながら、いくら頭上に雲一つなくてもアウトです。
やっかいなことに、この位置に雲があるかどうかは、太陽が本当にギリギリまで沈まないとわかりません。
太陽の下端が水平線にくっつくあたりでこれが現れることもあります。それまでは全然雲がないように見えてもそのくらい下がらないと、雲が出てくるかはわかりません。
こればかりは運です。
ちなみに、空気が澄んでいる日で「今日はグリーンフラッシュが出るのでは!」という日に、みるみる本舗に出かけ、グリーンフラッシュを見られた確率は、
2012年 5回中1回
2013年 20回中6回
2014年 25回中1回
くらいです。今年の1回はグリーンフラッシュとはなりましたが、雲があり、いまひとつでした。それにしても2013年は大当たりです。
今年は私が出かけなかった日で2日(2回)、グリーンフラッシュになったとfacebookの投稿を見ましたので、ほかにも見逃した日があるかもしれません。
1日は、大雨のあとでした。自分の頭の上の雲よりも、やはり100キロ先の雲が大事ですね。
何月がいいか。
これはずばり、7月下旬から、8月上旬が確率高いです。
台風の影響で雲があるとダメですが。
チャンスは5月くらいからあると思いますが、私はまだ撮影できていません。
5月から南風が入り、一番空気が澄んでいて、雲が少ないと思います。
冬のほうが空気が澄んでいると思うかもしれませんが、北風が入るとPM2.5が飛んできたりするからでしょうか、ガスっている日が多いです。
また、8月下旬からは夕方になるといつも西に雲が出て、かなり高い位置から太陽が雲に隠れ、そのまま日の入りとなります。
それにしても運任せです。テレビ局の皆さんがこのためだけに取材をするのはとても無駄です。一日で大事なのは、日の入りの5分だけですから。ほかにやることがありません。違う取材のついでがいいでしょう。
ですから、これは地元のカメラマンの特権でしょうか。
最近、グリーンフラッシュが広く知られ、島内の多くのカメラマンが撮影に成功しています。
肉眼で見えるか。
これはとても微妙です。グリーンになる瞬間は、せいぜい1秒。しかも肉眼ではとても小さいです。「なんかグリーンだったような」くらいにしか見えません。それもほんの一瞬なので幻を見たような感覚です。
大事なのはギリギリまで太陽を直視しないことです。これが難しいのですが、まだ明るいうちに直視すると、目を痛めて、チカチカしていざグリーンフラッシュの瞬間に見えなくなる可能性があります。
網膜を痛めるそうなので、気をつけましょう。
上にも書きましたが、ビデオカメラも壊れます。
カメラの撮影は、1秒間に5コマ以上連写できないと、その瞬間をとらえることはできないと思います。ピントや露出を合わせるのは難しく、けっこうテクニックがいると思います。
けれどもその瞬間を撮影しないと、証拠がなく、いくら「グリーンフラッシュを見た」といったところで誰も信じてくれないかもしれません。
幸せになれるのか。
テレビ局の取り上げ方もテロップにあるとおり、大事なポイントのようですね。ウィキペディアによると
ハワイやグアムではグリーンフラッシュを見たものが幸せになるという言い伝えがある。
ニューカレドニア(フランスの海外領土)を舞台にした大林宣彦監督の『天国にいちばん近い島』(1984年)やフランスを舞台にした舞台にしたフランス映画エリック・ロメール監督の『緑の光線』(1986年)にも同じ言い伝えが出てくる。
ということです。映画「パイレーツオブカリビアン」では、顔がグリーンに照らされるラストシーンでしたが、ありえません(笑) そんなに光は強くありません。
日本や八重山では、幸せになれるいい伝えは聞いたことがありません。
結局のところ、夢を壊すようですが、迷信の範囲です。
ただ、それは気持ちのもちようなので、私も人から「たくさんグリーンフラッシュを見て幸せになれたか」と聞かれたら「happyなことばかり起きますよ」と答えてはいます(笑)
総括
まとめるとですね。
幸せになりたかったら、7月20日から8月10日まで日の入り時刻(19時半前後)にミルミル本舗に行きなさい。
ということです。きっと1回くらいは見られると思います。
「いつかは見たい」と言っていてはいつまでも見られません。「必ず見る」という気持ちでこの期間の午後7時過ぎにみるみるに行き、ジェラートを食べながら夕日を待つ。
これに尽きます。
この期間は「南の島の星まつり」前の「南の島のグリーンフラッシュまつり」として石垣の観光資源として大きくPRしてもいいと思います。
以上!
これが今までのベストショットかな。グリーンの時間も2秒くらいある。