サイトの管理者が不慮の事故で亡くなったら

2017年1月27日

今回自分のレンタルサーバーをロリポップからXServerに移転し、200GBもの大容量になった。しかし、そのうちの5GB程度しか使っていないスカスカな状態。

ホームページ制作依頼時、今まではクライアントがドメインとサーバーを直接契約していただき、ロリポップやミニバード、サクラなど比較的安いところと年間5,000円〜8,000円程度支払っていただいていた。

その2つのメリットを組み合わせ、クライアントに高速のXServerを使っていただき、ドメイン契約を含め年間5,000円をいただく形をとった。Xserverを個別契約すれば年間15,000円くらいかかるので損はない。

しかし昨日クライアントと話をしていて「もし高梨さんが不慮の事故で亡くなった場合どうなるんですか」と聞かれ、困ってしまった。

一晩考えたがいい答えが見つからない。

少なくとも契約から最長1年はそのまま問題なく使えるが、その後私が更新作業をできなくなり、おそらくクレジットカードや銀行口座は遺族が解約するだろうから、支払いストップでサイトがなくなる。

今までのようにクライアントが直接契約をしていればマニュアルを作ってあるし、更新作業はできるはず。
とはいっても実際にはその更新作業もインターネットにうといクライアントは自力でできず、今までは年に一度私がクライアント様のパソコンでクレジットカードを借りてその場で更新作業をするという面倒な作業もしていたのだが。

調べたら、Wordpressのバックアップソフトがあって、クライアントのクラウドストレージなどに最新のデータをダウンロードできるが、それを復活させるとしても新たなドメインを契約し、それを復元させるテクニックがいるわけで、インターネットにうとい人にはそれもほぼ不可能だろう。

納得のいく答えではないが、契約の更新がきれるまでサイトは存在しているから、そこからテキストデータなどをメモしていただき、新しい業者さんで同じようなサイトを作ってもらうことしかないのかな。ドメインを新たに取得しなければならず、SEO的に迷惑をかけるなぁ。
ドメインだけはお客さまに取得、更新してもらえばいいのか。

こちらのサイトによるとXserverはこんな対応で権限譲渡はしてくれるみたい。

ご契約本人様が亡くなられた場合、権限譲渡のお手続きを行っていただくことにより、引き継ぐことが可能でございます。

権限譲渡のお手続きを行う場合、必要書面としまして通常であれば、現在のご契約者様、変更後のご契約者様【それぞれ】の印鑑証明書を提出していただいておりますが、印鑑証明の代わりに死亡診断書と遺族の同意書などが必要となります。

だけれどもそこまでして譲渡するかな?

お名前.comに質問したらこんな回答

お問い合わせいただきました件につきましては、万が一ドメイン実利用者様が会員様と連絡がとれなくなった場合は、実利用者様であるクライアント様はドメインのご利用がいただけなくなります。

一人で事業をしている場合、代行して管理するのはやはり無理があるのかも…

体調不良などで継続した契約作業ができない恐れがある場合などは、早めに移管作業をしなければ。

○結論

ドメイン
今後更新時にあわせ、クライアントにドメインを管理していただくよう移管する。

レンタルサーバー
お客さまに選択していただく

★お客さまが契約
・メリット
高梨が更新できなくなってもなんとか自分で更新できる。
レンタルサーバー代が4,000円〜15,000円程度発生する
・デメリット
安いレンタルサーバーだと表示が遅かったり、ブログの更新に手間がかかる

★高梨に依頼する
・メリット
XServerの高速性能を年5,000円で享受できる。
・デメリット
不慮の事故の場合(確率はかなり低いが)、1年以内にサイトがなくなる。